
もくじ
イベント参加レポート:オカ影 – AIファーストコンタクト機能開発
先日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 (以下、「AWS」)主催のイベントに参加し、
電話応対を自動化する新機能「オカ影(オカシャドウ) – AIファーストコンタクト」を開発しました。
AWS サービスの技術深化と業務効率化を目指す挑戦の全貌をご紹介します。
Day 1:要件定義と Step Functions ハンズオン
初日は、開発に利用する AWS サービス「Step Functions」のハンズオンを実施し、その後ソリューションアーキテクト(SA)の方々とともに機能の要件定義と設計に着手しました。

開発テーマ
弊社の電話対応プロセスに着目し、電話のファーストコンタクトを自動化して対応品質の向上と工数削減を図ることを目標としました。
2週間という短期間での開発にあたり、以下のゴールを設定しました。
- 自動音声でお客様の用件を録音
- 録音データを AI で分析し、要約・問い合わせ分類・感情分析・緊急度判定
- 分析結果をチャットツールでリアルタイム通知
開発フェーズ
期間が限られていたため、ハンズオン直後からすぐに開発に着手。
2名体制で進め、当初検討していた Amazon Connect の Contact Lens 機能がシナリオに合わなかったため、文字起こしは Amazon Transcribe を活用しました。
開発期間が短い中でも臨機応変に対応できました。
並行して発表資料の作成も行い、スピーディーにプロトタイプを完成させました。
Day 2:成果発表
2日目はトップバッターとして、弊社開発機能「オカ影(オカシャドウ) – AIファーストコンタクト」を発表しました。

「オカ影(オカシャドウ) 」の名称は、弊社代表・岡部社長をモチーフとしたオカ忍者が、影からサポートするイメージに由来しています。
オカ影は、オカ忍者(AI)が電話の録音データを即分析し、要約結果を通知する機能です。
この機能により、担当者は通知を確認するだけで、お客様対応をワンストップで完了できるようになりました。

他社の開発した機能も実用性が高く、短期間ながら高いクオリティの機能が多数発表されました。
弊社としても様々な AWS サービスの活用事例を学べました。
開発機能の効果
イベント後、弊社問い合わせフローへテスト導入しました。
当初はお客様が自動音声に抵抗感をお持ちではないかと懸念していましたが、
想定以上に多くのお客様にご利用いただきました。
AIの要約・分類精度も高く、営業時間外の問い合わせを100%キャッチアップできるようになり、
対応の効率化と品質向上に大きく貢献しています。
参加メンバーの声
藤井取締役(発表担当)
当社のお問い合わせ管理システム新機能としての自信を持って発表できたのは、一重にチーム全員の技術力と責任感のおかげです。
原稿なしでも頭の中で言葉が組み立てられたのは、内定者研修から続けてきたプレゼン研修の成果だと感じています。
- 印象に残ったこと
- 2週間という短い開発期間でプロトタイプを完成させられたチームのスピード感
- プレゼン研修で学んだ“聞き手目線”が、本番でも力を発揮した
- 当日の質疑応答で、サービス理解の深さを実感できた
藤井取締役の採用サイトインタビューページはこちら
【ITCS】 西村さん(開発担当)
AWS の SA さんとディスカッションを重ねる中で、“この組み合わせなら即実装可能”という具体性が得られ、大きな自信につながりました。
- 学び
- GUIで可視化されたワークフローにより、直感的に操作でき、誰でもスムーズに実装が可能
- 必要なときに有識者への相談がノウハウ共有や問題解決が迅速化
- 短期開発では早期にプロトタイプをレビューすることで、不具合や設計ミスを早めに発見し、品質を確保
【ITCS】大皿さん(発表担当)
他社のIoT連携事例やAIアーキテクチャ設計を間近で見ることで、自社サービスへの応用イメージが膨らみました。
- 印象に残ったこと
- 業種の壁を越えた発想の多様性が技術成長を加速させる
- 短時間でも洗練されたアーキテクチャ設計が可能な AWS サービスのポテンシャル
- チーム間のコミュニケーションが、アイデア実現の鍵になる
【ITCS】片桐さん(開発担当)
社内課題解決につながる機能を実装できたことが最大の収穫です。
また、お問い合わせ管理システムへの新機能組み込みを通じて、生成AI活用のビジョンが大きく広がりました。
- 学び
- 短期間でも「プロトタイプから運用」を見据える設計の重要性
- 社内外の技術交流が、自社サービスのブラッシュアップに直結する
- 今後は Amazon Polly 等を組み合わせ、よりヒューマンライクな応対を追求していく
片桐さんの採用サイトインタビューページはこちら
今後の展望
現在は自動音声による案内で、お客様との対応をしているので、Amazon Polly を活用して、よりヒューマンライクなファーストコンタクト機能を開発していきます。
また、現在弊社で開発中のお問合せ管理システムをより本格化していきます。
受電したデータを文字起こしにより、データ化、AIによるタスク化、問い合わせ状況の可視化など、より充実した機能を開発中です!
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